2018.09.21
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こだわり

平屋人気が再燃中?自宅を何階建てにするか問題

(写真=Vixit/Shutterstock.com)
(写真=Vixit/Shutterstock.com)

一戸建ての住宅には主に平屋、2階建て、そして3階建て、またそれ以上があり、建物の高さだけではなくそれぞれにメリット・デメリットがあります。今回は暮らしやすい家はどのタイプか、また従来の形にとらわれない「くら収納」や「スキップフロア」について解説していきます。

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建てるなら平屋?2階建て?それぞれのメリット・デメリット

・平屋

1階部分のみで高さのない平屋は、2階部分の重さがないため、「地震など自然災害が発生した場合に倒壊のリスクを避けやすい」というメリットがあります。2階建てと同じ床面積にするなら、平屋は地面との接地部分が広くなるため、頑丈な基礎工事をしている住宅会社なら安心して依頼できるでしょう。

ある程度土地に余裕があることが平屋を建てる条件となりますが、その点をクリアすれば2階建てよりも自由度の高い設計ができるという点も特長の一つです。また、完全にバリアフリーのプランが可能です。ただし、地価が高額で、周りに高い建物が多く日当たりに劣る都市部には難しいという側面を持っています。

・2階建てや3階建て

特に都市部や都市近郊に多い2階・3階建ての家は、フロアが増えることにより限られた敷地内でも快適に過ごすための居住スペースと間取りを実現できる点が最大の魅力といえます。地区により高さ制限などはあるものの、3階建てやそれ以上ならばさらに部屋数を増やすことも可能です。

また、例えば延べ床面積30坪の住宅の場合、平屋の基礎面積・屋根面積はそれぞれ30坪ですが、上下階の床面積とシルエットがほぼ同じの総2階建ての場合には基礎面積・屋根面積ともに2フロアで割って15坪となります。そのため、床面積の総坪数が同じでも、2階建ての場合には工事費の坪単価が割安になることも考えられます。

暮らしに合った選び方

住宅のフロア数を迷ったとき、その基準となるのは居住する家庭の家族構成や年齢層、生活の仕方などです。現在の状況だけでなく、将来を見据えることが大切になってきます。

・2世帯住宅

親と子の2世帯で同居する2世帯住宅は、お互いのプライベートを確保しやすいという点から2階建てが人気です。家中の居住スペースを共用する完全同居型ならば平屋でも問題ありません。しかし、キッチンやバスルームなど一部を共用する場合や、一つ屋根の下であってもほぼ別世帯として暮らす完全分離型の場合には、ほどよい距離感を保つ2階建て以上が向いています。完全分離型の場合には、「外階段にする」「玄関も分ける」などの設計により、分離することが可能です。世帯ごとの分け方は、「フロアごとに分ける」「東西で分けてメゾネット型にする」など、使い勝手や音の問題を考慮しながらプランニングすると良いでしょう。

・高齢者や子どもがいる

終の棲家として購入するのならば、高齢になった際に階段の上り下りが不要で移動がしやすい平屋にするか、2階建ての場合にはなるべく1階のみで生活できるような作りを意識することが大切になってきます。将来的にバリアフリーにする場合も、平屋のほうが改造しやすいとされています。また、子育て世帯でも、親の目が届きやすい平屋は小さな子どもがいる家庭に向いているといえるでしょう。

・車を所有している

駐車スペースを確保する必要がある場合、平屋でも2階建てでもその分を計算して設計する必要があります。都心で車を2台所有する家庭ならば、平屋を建てようと考えるとかなりの広さの土地を持たなくてはなりません。2階建てにして縦に空間を広げることで、駐車しやすいゆとりのあるスペースを確保することができます。

くら収納やスキップフロアという選択肢

くら収納とは、クローゼットや床下収納といった一般的な収納だけでなく、小屋裏や階と階の間の天井高の低いデッドスペースを蔵のように広々とした収納として利用することを指します。ウォークインクローゼットや納戸の場合、広さはあるものの、そのぶん居住スペースがとられてしまうという点がデメリットです。その点くら収納には、例えば「1階部分と2階部分の間やガレージの上に収納スペースを作る」「ロフトのように最上階の上を広い収納にする」といった空間を有効活用するというメリットがあります。

天井高1.4メートル以下の収納スペースは設置階床面積の2分の1未満の広さで設計することで床面積に含まれず(自治体による)、高さ制限もクリアするため、平屋の設計で1.5階建てを、2階建ての設計で2.5階建てを実現します。
 

モデルルーム(写真=株式会社もりぞう)

また、中2階や中3階のように、空間に高低差(スキップ)を設けるスキップフロアも、限られた建坪で快適に暮らすためには有効です。中間階のスキップフロアが上下階を一体化させるため風通しがよく、奥行きのある空間となるのが特長になります。「コミュニケーションが生まれやすい」「広く見える」「スキップフロア下を収納スペースにできる」といった点はメリットです。都心の狭小地でも無駄なく空間を利用できるのが魅力ですが、どこの建築会社でも設計・施工を行っているわけではありません。そして、とり方によっては、スキップフロア分の床面積が増えることで、固定資産税が上がることも覚えておく必要があります。

土地面積や暮らし方に合った選択を

最近では、自由度の高さからおしゃれな設計の平屋も増加傾向です。また、2階建て、3階建ては、特に土地面積が限られる都心で変わらず人気があります。外観だけでなく、購入予定の土地面積や家族の生活にぴったりのタイプを選ぶことが大切です。まずは一度、住宅展示場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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