2019.06.21
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家づくり

家を長持ちさせるために梅雨入りに備え、カビ対策をしよう

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)

湿気の多い日本では、住宅を湿気から守る対策を行う必要があります。特に湿度が最も高くなる梅雨の時期は、住宅が傷まないように適切な対策と対応が必要です。ここでは、住宅を長持ちさせるための梅雨対策について紹介します。

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梅雨入りと梅雨明けの時期

まず、全国の梅雨入りの時期をおさらいしておきましょう。
 

地方 平年の梅雨入りの時期 平年の梅雨明けの時期
沖縄 5月9日 6月23日
九州南部 5月31日 7月14日
九州北部 6月5日 7月19日
四国 7月18日
中国 6月7日 7月21日
近畿
東海 6月8日
関東甲信
北陸 6月12日 7月24日
東北南部 7月25日
東北北部 6月14日 7月28日

全国的に梅雨入りは5~6月中旬なので、春が終わったらすぐに梅雨対策をしておく必要がありそうです。

梅雨が来る前にやっておきたい家への備え

ここからは、梅雨対策について、具体的に紹介します。

カビの発生条件

カビは、「温度」「湿度」「栄養分」の3つの条件がそろったときに発生します。温度は5~35度、湿度は80%以上、カビの栄養分となるのは、食べ物の食べこぼしや皮脂、水垢などの汚れです。カビの胞子は空中を浮遊しており、条件の合う場所に胞子が落ちると、とたんに増殖します。カビが増えると汚れやにおいが発生するだけでなく、家が傷む原因にもなりかねません。

梅雨は、カビが増殖する条件がそろいやすい季節です。カビが発生しないように3つの条件を押さえて、しっかりと対策を行いましょう。

湿気が溜まりやすいキッチンや浴室、押し入れはカビが発生しやすい場所

湿気が溜まりやすくカビが発生しやすいのは、キッチンや脱衣所、浴室、押し入れ、下駄箱のほか、布団、衣服などの布製品です。衣類や布団はカビやすく、放置しておくと虫が湧いてしまうこともあります。これらの場所や物には、梅雨入り前にカビ対策をしておきましょう。

梅雨時のカビ対策

場所別のカビ対策は以下の通りです。
 

場所 対策方法
浴室 ・入浴後は、お湯と水のダブルシャワーで汚れを落とす
・水滴はふき取る
洗濯機 ・梅雨入り前に洗濯槽クリーナーで洗濯槽のカビを落としておく
衣類 ・洗濯後は太いハンガーに干す
・エアコンや扇風機・除湿機で乾かす
シンク下 ・こまめに扉を開閉し換気する
下駄箱 ・こまめな換気を行う
布団 ・収納時はスノコの上に収納する
キッチン ・生ゴミはこまめに捨てる
・収集間隔が長い地域は冷凍庫に入れておく

カビを発生させないために、カビが増殖する3大要素を取り除くように意識しましょう。湿気がこもりやすい場所は適度に換気し、カビの栄養分となるゴミや皮脂が溜まらないように掃除を行います。洗濯物の部屋干しも部屋の湿度を上げる原因となるので、エアコンや扇風機、除湿機などを使用して素早く乾かせるように工夫しましょう。

梅雨の間も点検・メンテナンスを

梅雨の時期は、住宅の内部だけでなく外部にも気を配る必要があります。雨の多い季節のためため「雨どいはいたんでいないか」「雨漏りしそうな箇所はないか」など、梅雨入りの前に外壁を見回って点検しておきましょう。

バルコニーの下や屋根の裏を見て、シミがある住宅も注意が必要です。シミがあるということは、雨漏りをしている可能性があります。広範囲にわたってシミができている場合には、すぐに住宅会社などに連絡しましょう。外壁のシーリングや配管の穴の隙間も雨漏りの元です。隙間から雨が入り込むと、住宅の構造を傷める原因となります。

室内では、窓回りや天井、屋根裏も点検しておきましょう。シミや変色が見られる場合には、カビが発生している可能性があります。

点検と対策で梅雨を乗り切り、夏を迎えよう

カビは「温度」「湿度」「栄養分」の3つがあればどこでも発生します。カビが繁殖しやすい場所は、換気を行いカビの養分となるものを溜めないよう、こまめに掃除を行うことがおすすめです。梅雨入り前の点検と梅雨時の対策を万全に行い、梅雨時でもきれいなわが家での快適な暮らしをかなえましょう。

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