2019.1.21
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家づくり

窓の断熱性能はガラスとサッシで決まる。断熱を意識した窓の選び方

(写真=株式会社もりぞう)
(写真=株式会社もりぞう)
冬の寒さが厳しい地方では、住宅を決める一つのポイントとして断熱を重視している人も多いでしょう。断熱材や断熱工法にこだわるのはもちろんのこと、「窓」にも目を向けてみませんか?ここでは、断熱を意識した窓の選び方についてご紹介します。

部屋の熱は窓から逃げていく

住宅内部の暖かい空気は、主に開口部から外へと逃げていきます。社団法人日本建材・住宅設備産業協会の調査によると、冬の間、窓を含めた開口部から熱が流出する割合は約58%です。窓が多い住宅、採光のために天窓を採用した住宅、大きな窓をインテリアの一部として楽しめるようにした住宅では、窓の断熱性能に注意する必要が出てくるでしょう。

窓から熱を逃がさないためには、窓を構成するガラスとサッシをそれぞれに断熱性の高いものにしなければなりません。住宅の熱の半分以上を放出してしまう開口部の断熱にこだわることで、熱が逃げにくい家になります。熱が逃げにくくなると、暖房効率も上がります。さらに、光熱費の節約になるだけでなく、地球環境にもやさしい住宅づくりができるのです。

ガラスの種類と断熱性能について

まずはガラスの種類と種類ごとの断熱性能について見ていきましょう。

複層ガラス

複層ガラスは、2枚の板ガラスの間に中空層を持たせたガラスです。中空層には乾燥剤が入っています。ガラスとガラスの間に空気を入れることによって、熱が流入出するのを防ぐことが特徴です。ガラスとガラスの間に注入する空気を空気よりも重いアルゴンガスにすると、より断熱性能が上がります。デザインも豊富なので、お部屋のインテリアと予算に合わせて複層ガラスの窓を選んでみましょう。

Low-E複層ガラス

複層ガラスよりもさらに断熱性に優れているのがLow-E複層ガラスです。複層ガラスと同じく2枚のガラスを合わせ、間に乾燥空気やアルゴンガスを入れた窓なのですが、室外側のガラスに「Low-E金属膜」が入っています。

Low-Eとは、「Low Emissivity(ロー・エミシビティー)」の略で、「低放射」を意味します。この金属膜は酸化スズや銀などでできており、赤外線の反射率を高めています。断熱性の高い複層ガラスでも、放射熱によって熱は外へと逃げてしまうのですが、この金属膜を入れることによって放射を低減し、熱が室外へと逃げるのを防いでくれるのです。防音、防災、防露などさまざまな機能のついたLow-E複層ガラスがあります。

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サッシの種類と断熱性能について

窓の断熱性能において、ガラスと同様に大切なのがサッシです。冬でも快適な室温のために、断熱性の高いサッシを選びましょう。

アルミサッシ

木製サッシよりも気密性が高く、価格もお手頃なのがアルミサッシです。軽量で雨にも強いサッシですが、断熱性はさほど期待できません。

アルミ樹脂複合サッシ

アルミと樹脂を組み合わせたサッシです。室外側を気密性の高いアルミに、室内側を断熱性の高い樹脂にしています。気密性の高さで雨を防ぎ、断熱性の高さで室内から熱が逃げるのを防ぎます。

樹脂サッシ

熱伝導率の低い樹脂をサッシにすることで、断熱性が高く結露が発生しにくい窓となります。厳しい寒さで知られるドイツで生まれた樹脂サッシは、同じく寒いエリアである北欧や北米で普及し、日本では北海道での普及が進んでいます。

ガラスとサッシの種類による断熱性能について

ガラスとサッシの選び方によって、断熱性能が大きく変わることが分かりました。断熱性能の高いものを選びたい場合には、Low-E複層ガラスと樹脂サッシ、複層ガラスと樹脂サッシのいずれかを選択すると良いでしょう。

断熱性の高いガラスとサッシを選んで暖かな冬を

このように、見た目は同じ窓でもサッシやガラスの種類によって断熱性能は大きく異なります。機能性の高い窓は価格も高くなりがちですが、光熱費を削減しながら地球環境にも貢献できるというのは大きな魅力です。断熱性を高めた住宅を建築したい場合には、窓の断熱性能も重視し、住宅会社に相談しつつ種類や形状を決めることをおすすめします。

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