2019.01.18
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くらし

住宅ローンの審査が通りやすくなる3つの方法。金融機関はどこを見る?

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)

注文住宅の購入を決めて、モデルハウスにも足を運び住宅会社を決定したものの、「肝心の住宅ローンの審査が通るか心配」という人は少なくありません。収入に問題はなくとも、「審査」といわれれば誰でも不安を感じるものです。そんな不安を解消するために、住宅ローンの審査が通りやすくなる3つの方法について見ていきましょう。

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住宅ローン審査でチェックされるポイント

住宅ローンの審査を申し込む前に、必ずチェックしておきたいことがいくつかあります。住宅ローンによる借り入れの可否が決まるのは収入だけではありません。例えば、いくら収入が多くても、負債も同様に多ければ住宅ローンを利用することができない場合もあります。

住宅ローンの審査で見られているのは返済能力と建てる物件の価値

住宅ローンの審査に通らなかったとき、なぜ住宅ローンを利用することができないのか、金融機関にいくら尋ねても理由は教えてもらえません。しかし、金融機関が審査でどこを見ているのかは分かります。住宅ローンの審査で主に見ているのは、審査を申し込んだ人の返済能力と、これから建てる物件の価値、大きく分けてこの2つになります。

さらに細かく見ていきましょう。2017年度に国土交通省が民間の金融機関を対象に行った「民間住宅ローンの実態に関する調査」によると、金融機関が住宅ローンの審査項目の中で重視する項目は次のようになっています。
 

金融機関が融資の際に考慮する項目と割合
完済年齢 97.2%
健康状態 95.7%
借入時年齢 95.6%
担保評価 95.5%
年収 93.6%
連帯保証 92.8%
勤続年数 92.7%
金融機関の営業エリアか 87.0%
返済負担率 82.6%
融資率 78.1%
雇用形態 72.2%
国籍 67.6%
債務状況・返済履歴 59.0%
取引状況 45.9%

ほとんどの金融機関が重視するものは完済年齢、健康状態、年収や勤続年数など、住宅ローンの申し込みを行った本人の状態についてです。担保評価、すなわち建てる家の価値も重要な要素に含まれています。

審査項目から分かること

意外にも、債務状況やローンの返済履歴の重視する割合は59%と低い数値が出ています。それよりも、完済年齢や借入時年齢、健康状態が重視されている傾向です。審査の前に、「融資を受ける人の健康状態はどうか」「完済年齢に無理のあるローン設定になっていないか」について確認しておきましょう。また、公共料金の支払い遅延がないかや、転職をした人は勤続年数も確認しておくと安心です。

見落としやすいところでは、携帯電話料金の支払い遅延がないかどうかが挙げられます。また、携帯電話の端末を分割払いで購入している場合、一種のローンであるため、借入金として扱われ、住宅ローン審査に響いてしまうことがある点に注意しましょう。

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住宅ローン審査が通りやすくなる3つの方法

最後に、住宅ローンの審査が通りやすくなる3つの方法についてご紹介します。

頭金を支払う

頭金を支払うことで、「それだけの資産を持っていること」「住宅の購入は計画的であること」を銀行側にアピールできます。その分審査は有利になるでしょう。頭金を少なめにして手元に資金を置いておきたい方は、給与振込口座のある金融機関や資産を預けている金融機関で住宅ローンを申し込むと資産があることを証明できるため有利です。普段利用しているメインバンクなら、実績と信用があり、資産状況や口座の利用状況も金融機関側で把握できるため審査が通りやすくなることがあります。

勤続年数2年なら3年になるまで待つ

住宅ローンを利用する条件として、多くの金融機関が「勤続年数2年以上」を掲げています。勤続年数2年でも住宅ローンを借りることはできますが、できるだけ有利に進めたいのなら勤続年数3年のタイミングまで待つのも一つの方法です。

同時に複数の金融機関へ審査申し込みを行わない

「審査に通るか不安だから」という理由で、複数の金融機関に同時に審査を申し込むことはやめましょう。「気になる金融機関に申し込み、もし通らなかった場合には違う金融機関へ」というように順番に申し込んでください。なぜなら、金融機関が審査を行う際には個人信用調査が行われ、その調査されたという履歴は、信用調査機関に残されるからです。

例えば、3つの金融機関に同時に審査を申し込んだとき、2社は同日、1社はそれよりも後に信用調査をチェックしたとします。このとき、最初に審査を行った金融機関には調査履歴なし、2番目と3番目に調査した金融機関には調査履歴ありとして結果が届くのです。「調査履歴あり」という結果を受け取った金融機関はいったいどう感じるでしょうか。

「もしかすると、何か問題があって融資を断られたのでこちらへきたのでは?」と考えてしまうかもしれません。審査の申し込みは、最初に「最も融資をお願いしたい金融機関」で行ったほうが効率もよくなります。

不安を解消して審査を申し込もう

住宅ローンの審査に関係するのは年収や債務状況だけではないことが分かりました。これから住宅を考えている人は、まず自身の健康を整えることを考えましょう。糖尿病や高血圧症などの生活習慣病になってしまうと、融資を受けられないことがあります。住宅ローンの審査申し込みの前には、忘れている支払い遅延などがないように、お金と生活の管理をしっかり行いましょう。

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