古い民家の土間と座敷の境目には、大黒柱と呼ばれる太く立派な柱がありました。建築工法の変化や住宅の量産化などにより、今ではほとんど見られなくなった大黒柱のある家。しかし、自然素材を住まいにとり入れたい人や、和のデザインを好む人、「我が家らしい」個性を住まいに求める人には、大黒柱は根強い人気があります。大黒柱は建物を支えるだけではなく、そこに住まう家族の心の拠り所でもあることをご存じでしょうか。デザインにも優れた大黒柱の魅力をあらためて考えてみましょう。
大黒柱とは木造家屋の中心部に立つ、太い通し柱のことです。伝統的な日本家屋では構造上のみならず、家の象徴としても重要な柱とされてきました。そもそも大黒柱は古来より「神が宿る」として大切に扱われてきた歴史があります。出雲大社や伊勢神宮正殿に見られる心御柱は、柱自体が神聖なものとして、とても重要な意味を持っています。民家には、江戸時代に入ったころから大黒柱が用いられるようになったといわれています。家族が暮らす家屋を支える重要な柱。そこから転じて、家族や企業など集団の中心となり、それを支える人物を「〇〇〇の大黒柱」と呼ぶようになったようです。
大黒柱は伝統的な日本家屋だけのものではありません。現代の住まいの中でも、その太くたくましい存在が家をしっかりと支え、住む人に安心ややすらぎを感じさせてくれます。
もりぞうの家にはひのきの大黒柱をとり入れた事例が多数あります。古くから建築材料として使われてきたひのきは、伐採してから約200年までの間、強度が2~3割上昇し続けます。強さと耐久性、美しさを備えた唯一無二の存在感は住まいのシンボルといえるでしょう。
もりぞうが大黒柱として使用するひのきは樹齢100年前後。その他の構造材にも樹齢80年以上の成熟した木曾ひのきを使用しています。この貴重な資源を守るために、もりぞうは林業、製材のパートナーとともにひのきの森を守り、持続可能な家づくりに取り組んでいます。「伐って使う」だけではなく、「再び植える」ことで、かけがえのない木曾ひのきの森を絶やすことなく守り続けています。
現代の住まいの中で大黒柱は減少傾向にありますが、「柱は象徴的な意味を持つ大事なもの」という考えは、日本人の風習や言葉に根付いています。日本の伝統文化を踏まえると、住まいに大黒柱を立てることは、より安らげる空間をつくることにつながるのかもしれません。樹齢100年のひのきが持つ、おおらかな佇まいを住まいにとり入れてみませんか?もりぞうでは、大黒柱を採用したモデルハウスの見学も随時受け付けています。ぜひ実際に大黒柱の魅力に触れて、体感してみてください。
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