人生における大きな買い物の一つ、マイホーム。しかし、都市部で新築住宅を建てるとなると土地の広さが確保できず、庭を持つことなんて夢のまた夢……と考える人も多いでしょう。実は、狭小住宅であっても庭を所有することは十分可能です。今回ご紹介するポイントを踏まえて、ご自身ならではの庭を造ってみてはいかがでしょうか。
都市部の土地は価格が高い上に販売される面積に限りがあるため、住宅を建てるスペースも狭くなるのが一般的です。その土地の中で家族が快適に暮らせる居住スペースを確保するとなると、どうしても建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)は高くなります。加えて自家用車を所有している場合には、台数分の駐車スペースの確保も必要です。自転車やバイクの駐輪スペースを用意するケースもあるでしょう。
このように考えると、都市部の狭小住宅では庭園のような広い庭を所有することは、土地面積の観点からも困難です。しかし、住宅の建てかたを少し工夫することで、小さめながらも庭を造ったり、家庭菜園やガーデニングを楽しむ場所を設けたりすることも可能です。次項では、居住スペースを圧迫せずに庭を造るためのポイントについて見ていきます。
限られた土地面積でも庭を造るためには、建物との相性やバランスを考えることが重要になってきます。
玄関脇の空いたスペースに草花や木々を植えることで、限られたスペースでもおしゃれで立派な庭へと大変身します。植栽可能なスペースが狭い場合には、華奢な樹木をたった1本植えるだけでもエントランスが癒やしの空間になるでしょう。石やレンガなどを施して通行部分と庭を仕切れば、庭の存在感を高めることができます。
土地を広く使って思う存分庭造りを楽しみたい、ベンチを置いてバーベキューを楽しみたいという人は、3階建て住宅を検討するのもよいでしょう。庭を広くする分、住宅を3階建てにしてフロア数を増やせば、部屋数や収納場所の確保につながります。住み心地の良さと広い庭、両方を兼ね備えた家造りを可能とする住宅スタイルです。
庭は欲しいけれども居住スペースをできるだけ広くしたい、という人には屋上庭園の設置がおすすめです。屋上であれば建築面積と同程度の広さの庭が確保できるだけでなく、周辺環境によっては周囲から見えずらくなるため、プライベートスペースとしても利用できます。屋上庭園を設ける際の注意点は屋根の形状です。三角屋根と呼ばれる切妻(きりづま)屋根や角錐型の方形(ほうぎょう)屋根などでは、当然屋上庭園は造れません。傾斜のない平らな陸屋根にしましょう。

吹き抜けを中庭として、住宅の内側に設ける方法もあります。周囲を住宅で囲むスタイルの中庭はプライバシー保護に役立つだけでなく、太陽の光や風を室内に取り込みやすくなるなどのメリットもあります。室内にいながらにして、できるだけ自然を感じたい人や、庭で一人リラックスしたり、家族だけでのんびり楽しみたい人向けのスタイルといえるでしょう。
庭で過ごす時間よりも、庭を眺めて楽しむ時間を持ちたいと考えるのならば、坪庭を造って楽しむのも一つの手です。坪庭とは、一般的に植物とともに石など和風のオブジェを配置した小さなスペースのことを指します。中庭と同じく住宅全体に自然を取り込むために設けられるかたわら、癒し効果を期待して設置されることもあります。坪庭に活用されるのは、中庭や玄関のすぐ近く、お風呂場の窓から見える場所などで、スペースが小さい分、季節や気分に合わせて手軽に変更するのも楽しそうです。
庭造りで失敗しないためには、庭に使える広さや設置場所を吟味することが大切です。周辺の建物の高さや距離によっては、プライバシー面に配慮した庭造りをする必要があります。さらに屋上庭園や中庭は住宅設計に大きく関係するため、家族としっかり話し合った上で住宅会社に相談しましょう。
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