2019.07.29
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こだわり

注文住宅で建てる、30坪の平屋の間取り

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)

「階段がなくフラット」「室内の移動がしやすく建設費用が抑えられる」などのメリットから平屋の住宅が見直されています。ただし、2階建てに比べると居住スペースが限られるため、「広い土地でないと住みにくそう」というイメージもあるかもしれません。今回は、30坪程度の平屋を快適な空間にするための設計のアイデアを紹介します。

30坪の平屋住宅は狭い?

30坪の平屋というと、あまり広いイメージはないでしょう。「できれば広い家に住みたい」と考える人は多いものです。家が広いと部屋あたりの面積を大きくしたり、収納場所を増やしたりするなど設計の自由度が増します。しかし、広い居住スペースを確保するために坪数を大きくすると、一般的に費用負担も大きくなる傾向です。

限られた土地や無理のない予算を最大限に活かしながら、快適な空間を確保することが大切でしょう。坪数を平方メートルに置き換えてみると、30坪は約99平方メートルです。これは、畳約60帖の広さと同じということになります。この広さの平屋に、20帖のリビングダイニング・キッチン(LDK)を作った場合の残りは40帖です。

そのため、和・洋室や収納スペース、バスルーム、トイレを配置しても、住みやすいスペースを作ることはできるでしょう。

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30坪の平屋で可能な間取りは?

実際に、およそ30坪の平屋を建てた場合、どのような間取りが考えられるのかを3パターンに分けて見ていきましょう。

居住スペースを増やす間取り

LDK、寝室などの居住空間を広めに確保するなら、バスルームやトイレといった水回り関係を1ヵ所にまとめるのがベストです。平屋の北側に一極集中させ、南側にLDKとその隣に和室、寝室を設計すれば、日当たりもよく快適な居住空間が実現できます。

一体感のある子ども部屋の配置

家族が集まるダイニングの隣に子ども部屋を設計することで、いつでも子どもの様子が見える安心の間取りになります。32~33坪くらいの広さがあれば、さらに8帖程度の和室と夫婦の寝室、納戸を作ることも可能です。

リビングとプライベート空間を分離

家族の団らんスペースとプライベート空間を明確に分けたいときは、2つのスペースの間に別の空間や部屋を設計するとよいでしょう。例えば、玄関を空間の仕切りとするなら「左側にキッチン、ダイニング、バスルームなどの共同スペース」「右側に和室を設計する」といった工夫が可能です。家族と一緒に住む場合、団らんの場とプライベート空間が左右に分離した設計にすることで、それぞれのスペースがしっかりと確保できます。

リビングと個室との間に和室を挟むだけでも、プライベートスペースの独立性は十分に確保できるでしょう。和室を別の場所に設計したいときは、代わりにバスルームとトイレをスペースの区切りとして利用するのもおすすめです。

平屋で快適に暮らすためのポイント

平屋の間取りを決める際には、何を重視するかが大切です。それでは、少しでも広く見せるにはどのようなポイントに気をつければよいのでしょうか。

天井は高く設計

居住スペースを広く見せるなら、天井は高く設計するのがおすすめです。空間にゆとりが生まれ、視覚的にもゆったりとした住宅に感じられます。天窓を設置すると開放感が加わり、明かり採りとしての役割はもちろん、さらに広さを実感できるでしょう。

ロフトか床下を収納スペースに

30坪の平屋にとって、収納スペースは居住空間の圧迫につながりかねません。収納を考えるにあたり注目すべきは、部屋の上部です。ロフトを設けることで、クローゼットや押し入れなど収納スペースになるはずだったスペースを別の空間として活用できます。床下収納を設計しても、同じ効果が見込めるでしょう。

将来の生活を見据えた住宅設計

2階建てなどに比べ、平屋はリフォームする部分が少なく限られます。今後、生活していく中でライフスタイルが変わる場合は、趣味の部屋や収納スペース、子ども部屋などを新設する可能性もあるでしょう。その場合は、壁の新設や撤去などでの対応が主体となり得ますが、間取りによってはリフォーム前より狭くなってしまうこともあります。

平屋全体を広く使えるよう、初めから壁の代わりに移動型の間仕切りを設置するなど、空間を分けながらも圧迫感を与えない設計を考えることがおすすめです。

工夫して30坪の平屋を快適空間に

決して広いとはいえない30坪程度の広さであっても、家族のスタイルに合った間取りと無駄のない設計で、暮らしやすい平屋のマイホームをかなえることができます。家が完成したら、内装やインテリアの視覚効果も利用しながら、狭さを感じさせない素敵な空間を作り上げましょう。

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