注文住宅を考えたとき、落ち着いた雰囲気のインテリアを目指すなら、和モダンのスタイルを取り入れてみましょう。年齢を重ねてもほっとできるわが家を、和モダンスタイルで目指してみませんか?ここでは、木の家の注文住宅でおすすめしたい、シックな和モダンのインテリアをご紹介します。
和室やリビングに障子を使い、室内にやさしい明かりを取り込みましょう。日本で古くから親しまれてきた障子は、見た目に美しいだけでなく、太陽光を室内に取り込みつつ、西日などの強い日光を和らげる効果もあります。障子を窓に取り付けることで、外からの視線を遮ることも可能です。
障子をパーテーション代わりに室内に設置すると、プライバシーを守りながら、家族の存在を感じることもできるでしょう。リビングとダイニングの間に障子を入れることで、食事スペースとくつろぎのスペースを分け、さらにリビングからの光をダイニングに取り込めます。
畳のリビングや和室の横に広縁を設け、障子で区切ると、昔ながらの和のよさを取り入れつつ、畳を日光から守ることもできます。縦方向の組子(くみこ)が多い縦繁(たてしげ)障子は、シンプルモダンなインテリアとよくマッチします。
障子にもさまざまな形状のものがあるので、インテリアに合わせて形を選び、より落ち着ける空間を演出することも可能です。例えば、下はガラスで上は障子の雪見障子を選べば、障子で太陽光を遮りつつ、四季の移ろいを室内から感じることができます。
和室だけでなく、リビングや寝室などにも畳を取り入れ、和のデザインを楽しんでみましょう。ふちなしの琉球畳を色違いでレイアウトしてモザイク柄を作れば、じゅうたんとは異なる風合いと、イグサの香りが堪能できます。リビングの一部を畳にしたり、書斎やプライベートルームに高さのある置き畳を置いて、掘りごたつにするのもおすすめです。
お客様を迎える最初の場所、玄関ホールに畳を敷き詰めて、落ち着いたおもてなしの空間を作ってもよいでしょう。
障子や畳で和の空間を作ったら、家具も家のテイストに合わせたものを選びましょう。
木の家に和の空間を取り入れる時には、家具も木製のものを選ぶとインテリアに統一感が出ます。テーブルや椅子はシンプルな木のフレームのものを選べば、よりシックな高級感が出るでしょう。
ダイニングには低めのテーブルを選び、ベンチ型の椅子を選ぶと、子どもや高齢者も立ち座りが楽になります。座面や背もたれはファブリック(布)にすると、長時間座っていても疲れにくく、体にあまり負担がかかりません。木とファブリックの組み合わせは、畳の空間ともよくマッチします。
広縁にはシンプルなパーソナルチェアと小さなテーブルを置いて、休憩スペースを作ってみましょう。広い和室なら大きめの四角いテーブルを、小さな和室なら丸いちゃぶ台でもかわいらしく仕上がります。
インテリアを和モダンに統一すると、色味が限られてしまうことがあります。もう少し空間に表情を付けたいという時には、ソファーのクッションの色、椅子のファブリック、カーテン、ラグ、照明など、部分的にやわらかい印象のパステルカラーを取り入れてみましょう。また、パステルカラーの食器を見せるタイプの食器棚に収納するのも、さりげないアクセントになります。
流行に敏感な人は、トレンドカラーを使ってみましょう。世界的に有名な色見本の会社「PANTONE(パントン)」が発表した 2019年のトレンドカラーは「サンゴ色」でした。朱色に白色を混ぜたような、明るくやさしく、温かみのある色合いです。
昔ながらの和の空間にいると、自然と気分が落ち着くという人は多いはずです。肌から伝わる畳の感触や匂い、障子から差し込む柔らかな光、そして漂う木のぬくもり。日本人の感性になじむ和モダンインテリアで安らぎの演出をしてみてはいかがでしょうか。
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