「こんな家が欲しかった!」という希望を最大限に詰め込むことのできる注文住宅。本当に欲しい理想の家を建てたいのであれば、建売住宅やマンションではなくとことんこだわれる注文住宅がおすすめです。しかし、注文住宅は“既成品”の住まいとは違い、購入を決断してから実際に住むようになるまでにはいくつかの手順を踏まなければいけません。ここでは、注文住宅の家づくりは何から始めるべきなのか、住宅完成までのスケジュールについて紹介します。
注文住宅の建築を決め、行動を始めてから入居までにはおよそ10ヵ月以上の期間を要すると言われています。注文住宅が欲しいと考えてから1年近い期間が必要になりますから、スムーズにマイホームを手に入れるためにもあらかじめ家づくりの手順や流れについて把握しておきましょう。
まずは、情報を収集し、どのような住宅がいいのか家族と話し合い、ハウスメーカーや工務店のモデルハウスや完成住宅の見学を行います。気に入った建設・施工業者が見つかったら、積極的にアプローチし建築に関する相談を行いましょう。
住宅のイメージがまとまり、建設・施工業者にも目星がついたら、次は土地選びと土地調査です。自分で土地を選ぶのが難しい場合には、業者から土地を紹介してもらうといいでしょう。
土地の目星がつけば、いよいよ設計です。住宅設備についても打ち合わせで決めていき、設計してもらいます。
設計によっておおよその建築費が分かり、見積もりができたら資金計画について話し合います。「住宅ローンを利用するのか」「どの金融機関を利用するのか」について検討をしましょう。資金について方針が固まれば工事の契約に進みます。このように、注文住宅は工事着工までに半年近い期間を要します。「すぐに家が欲しいから」と焦ってもいい住宅はできません。落ちついてじっくり考えながら話を進めていきましょう。
着工から完成までにも半年近い時間がかかります。たくさんのこだわりが詰まった家であれば、さらに時間がかかることもあります。着工から完成までどのようなスケジュールで進むのか詳しく見ていきましょう。(カッコの中の期間は、30坪程度の住宅の目安です)
一般的には、基礎工事が始まる前に地鎮祭を行います。また、工事の着工前には近隣へあいさつ回りを行いましょう。建築・施工業者のあいさつ回りに同行するか、業者とは別の日にあいさつを行います。「工事が始まり騒がしくなる」旨と、およその引っ越し時期を伝えておきましょう。
工事が始まったら、時々現場に足を運び工事状況を確認しましょう。一般的には基礎工事が終わった後、棟上げの際に上棟式を行います。建築作業をしている人々への感謝を込めて行われるものです。以前は近隣の住民を呼んで「餅まき」なども行っていましたが、近年では行われないことも増えています。
内装の色や資材を決め、実際の設備などをチェックします。また、カーテンの色やスタイルを決めて注文し、家具や照明器具、インテリアも選んでおきましょう。電話やインターネットの回線開通準備なども行います。
建築中には中間検査が、完成したら建物の竣工検査が行われます。「建築違反はないか」「建物に不具合がないか」などを建築・施工業者と一緒に確認していきます。竣工検査のみの場合もあります。
いよいよ引き渡しです。建築・施工業者から鍵を受け取り、引っ越し作業を開始してください。準備しておいた家具などを搬入し、電話やインターネットなどを開通させます。
建売住宅やマンションなら、資金さえ用意しておけば思ったときにすぐ購入できます。入居までの時間もさほどはかかりません。しかし、注文住宅では欲しいと思ったときから実際に入居するまでには1年近い年月を要します。なるべく早く理想のマイホームでの暮らしを叶えたいという人は、早めの行動開始を心がけましょう。まずは、モデルハウス見学や完成住宅見学会へ足を運んでみるのがおすすめです。
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