注文住宅を建築する理由は人それぞれです。結婚や出産、二世帯同居といったライフイベントによるものだけではなく、現在の住まいへの不満から注文住宅を考える人も多いようです。ここでは、どのような理由で注文住宅が建てられているのか、その実情について見ていきましょう。
株式会社リクルート住まいカンパニーが行った「2018年注文住宅動向・トレンド調査」を見てみると、新築住宅を検討している人が、どのような理由で家づくりを考え始めたのかが分かります。「いつかは一戸建てに住みたいと思っていたから」という理由が27%、次いで「子どもの誕生や結婚」といったライフイベント関連が並びます。
それ以外の理由では、「現在の住まいへの不満」から家づくりを考えている人が多いことが分かりました。新築住宅を検討している人は、現在の住宅にどのような不満を持って建築を決めたのでしょうか。
同調査によると「夏暑く冬寒い」という理由で新築を検討した人が約8%となっています。こうした構造の家は、光熱費がかかるだけでなく、夏には熱中症、冬にはヒートショックの危険が考えられます。子どもや高齢者のいる家庭では、これらは命にかかわることもありますので注意しましょう。
「家の使い勝手が悪い」という理由から新築住宅を検討した、という人も多くいます。家事動線や生活動線が考えられていない住宅では、生活しているだけでストレスを感じてしまいます。
「収納が少ない」ことで物をしまうスペースがなく、生活する空間が圧迫されてしまうことがあります。収納できない物が見える場所に置いてあると、急な来客時にあわててしまいます。また家族が増えた際にも不便です。
現在の住まいに不満があり、毎日何かしらのストレスを感じているのなら、注文住宅の建築を検討してみましょう。こだわりの注文住宅なら、満足のいく家づくりが可能となります。
夏は涼しく冬は暖かい暮らしを実現したいのなら、断熱性と気密性の高い住宅を選びましょう。いくら高い性能の断熱材を使っても、気密性が低ければ断熱性能は低下します。また、充填断熱工法では、施工会社の技術力によって断熱性能に違いが出てしまうこともあります。
施工による断熱性能の違いを解消したい場合には、パネル型の断熱材で家を包む外張り断熱工法を選ぶことをおすすめします。住宅を包み込む断熱工法によって、エネルギーの損失が少ない省エネルギーの住宅にもなります。
家事動線を考えた家づくりをするためには、自分の家事動線をイメージしながら確認する必要があります。
例えば、現在キッチンから離れた場所に浴室や洗濯機がある場合は、その距離の分だけ家事時間をロスしているといえます。新しい家ではキッチンの隣に家事室や洗濯室を作り、その奥を浴室にすることもできますので、家事をスムーズに、より快適な住環境を作ることができるでしょう。
家族の人数やライフスタイルによって、必要な収納量は異なります。洋服やくつが好きな人や、キャンプなどのアウトドアの趣味をもつ人であれば、大容量のウォークインクローゼットが必要になることもあります。
収納が少なくなりがちなキッチンやダイニングの横にパントリーを作ると、ものの出し入れがしやすくなり、家事もはかどります。
なるべく部屋の大きさを変えずに収納を取りたいのであれば、小屋裏や半地下を作って大きな収納スペースを作るという手もあります。家族の生活スタイルに合った収納を考えましょう。
現在の住まいに対する不満があるのなら、注文住宅でその不満を解消できる家づくりを目指してみてはいかがでしょうか。そのためには、相談しやすい設計士のいる住宅会社であることに加え、将来のリフォーム時に柔軟性がある在来工法などを採用している住宅会社を選ぶ必要があります。住宅会社選びからこだわり、理想の住宅を手に入れましょう。
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