2019.10.11
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くらし

省エネルギー等級で家の暑さ・寒さはどこまで変わるのか

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
なるべく冷暖房を使わず快適に過ごせる家は、そこに住む人だけでなく環境にもやさしい住宅といえます。高断熱で省エネルギーな住宅は、そうでない住宅と比べてどのような違いがあるのでしょうか。

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2020年は省エネ住宅が義務化に

世界的に温室効果ガスの削減に取り組む中、日本でも近年の新築住宅は環境に配慮したものが増加傾向です。石油などの1次エネルギーを消費しないZEH(ネットゼロエネルギーハウス)住宅の普及に政府も取り組んでいます。2013年、2015年と住宅に関する省エネルギーの基準が改正されました。2020年以降はすべての新築住宅で省エネ基準に適合することが義務付けられています。

2030年にはすべての住宅がZEHの基準に適合することが目標です。2015年に施行された「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」で、前述のように2020年以降は新築住宅に省エネ基準の適合が義務付けられることになりました。

省エネ住宅について、詳しくはこちらからご覧ください。
>>お得でエコに暮らすための省エネ住宅とは

省エネルギー対策等級について

住宅の品質性能を等級で表す「住宅性能表示制度」でも省エネ住宅に関する基準が設けられています。住宅性能の表示は義務ではありません。しかし住宅の品質を等級で表示することで中古販売する際などに住宅の価値を守ることができます。これは住宅の性能に関する紛争などを避けるために生まれた制度です。

新築住宅の場合、性能表示項目は地震、火災、配管、土台、シックハウスなど10の分野に分けられており、その一つに「省エネルギー対策」が含まれています。省エネルギー対策分野では温熱環境(断熱等性能等級)とエネルギー消費量の2項目が等級で表示され、数字が大きくなるほど性能が高いことを表しているのです。

温熱環境の項目は、暖房器具に使用するエネルギーを削減するための断熱の度合いを等級で表示しています。
・等級4
2016年以降に制定された基準に適合した住宅

・等級3
1992年に制定された基準に適合した住宅

・等級2
1980年に制定された基準に適合した住宅

・等級1
いずれにも当てはまらない住宅

エネルギー消費量の項目では、住宅で使用する電気、灯油、都市ガスなどの2次エネルギーを石炭、石油、天然ガスなどの1次エネルギーに換算してどの程度消費したかを等級で表しています。

・等級5
1次エネルギー消費量をより大きく削減するための対策を講じている住宅

・等級4
1次エネルギー消費量を大きく削減するための対策が講じられている住宅

・等級1
どちらにも当てはまらない住宅

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温熱環境の等級4と等級1(等級なし)の暖かさの違い

2011年には株式会社インテグラルが建物の簡易モデルに約68度の湯を入れて断熱性能比較実験を行いました。簡易モデルを約8時間外に置きその後水温を計ったところ、等級4の住宅に見立てた簡易モデルの水温は約27.4度だったのに対し、等級1の住宅に見立てた簡易モデル内の水温7.7度では外気温6.3度とあまり変わらない温度まで下がっていました。

住宅の熱は天井、壁、ドア、窓、床から逃げて行ってしまうため、断熱材のない家や住宅の一部にしか断熱材を入れていない家では、せっかくの暖房の熱を外に逃がしてしまうのです。また等級によって断熱材自体の基準も変わり、年間の冷暖房費にも差が出ます。より高い断熱性を求めるのなら等級4に相当する断熱材を使い、家全体を包み込むように施工して熱を外に逃がさないようにするとよいでしょう。
 
等級ごとの年間冷暖房費用の概算
  等級4 等級3 等級2 等級1
年間冷暖房費 5万2,000円 7万5,000円 9万2,000円 13万3,000円

このように断熱性能が高く年間を通して温度変化が少ない住宅を建てることで冷暖房費を節約することができるのです。

人・財布・環境にやさしい住宅を

夏場のエアコンの温度設定を27度から28度に変えるだけで年間の電気消費量は、約30kWh分の約820円が抑えることが可能です。冬に暖房として使用する際には、温度設定を21度から20度に下げるだけで、約53kWh分の約1,430円を消費せずに済みます。年間を通して温度変化の少ない家や、家のどこにいても温度差が小さい家は、家族の健康にもいい住宅です。

注文住宅を建てるのなら省エネルギー対策を行い、人だけでなく財布や環境にもやさしい住宅を手に入れましょう。

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