ガルバリウム鋼板®はアメリカで開発されたアルミニウム・亜鉛合金メッキ鋼板です。現在では、日本においても外壁材や屋根材などの建材として広く利用されています。モルタルや窯業系サイディングとは異なる風合い・デザインを持つガルバリウム鋼板®は、シンプルでモダンな外観・設計の住宅によく合います。今回は、ガルバリウム鋼板®が人気を得ている理由について紹介します。
ガルバリウム鋼板®は、アメリカのベスレヘムスチール社で開発された鋼板です。アルミニウムの耐久性や耐熱性に加えて亜鉛の犠牲防食作用(鉄が露出しても亜鉛が優先して溶け出し鉄が腐食しない作用)を持つことから耐久性の高い建材として知られています。ガルバリウム鋼板®の被膜寿命は25年以上といわれており一般的な外壁材よりもメンテナンスの回数が少なく済む可能性が高いことも人気の理由の一つです。
住宅だけでなく農業施設や産業機器、電気機器などにも幅広く利用されています。
これらの性能に加えてデザイン性が高いのもガルバリウム鋼板®の人気の秘訣です。よく見られるのが一見するとストライプ柄のように見えるデザインの外壁。黒やダークブラウンなどの濃い色調のガルバリウム鋼板®を主にアクセントとして木材調の外壁材もしくは木材を外壁の一部に使用する方法が比較的スタンダードなデザインです。
カラーバリエーションも豊富で個性的な形の家にも調和してくれます。ガルバリウム鋼板®の普及とともに近年ではさまざまなデザインのガルバリウム鋼板®の外壁材が販売されています。ボーダー柄、ブロック調、木目調など窯業系サイディングのデザインのバリエーションに引けを取りません。以前は「ガルバリウム=シンプルモダン」というイメージが強くありました。
しかしデザインが豊富になったことにより和モダンテイストやナチュラルモダンテイスト、インダストリアル風の外観にも合わせられるようになっています。
ガルバリウム鋼板®を利用して実際にどのようなデザインが可能なのでしょうか。ここでは3つの事例について見ていきましょう。
ガルバリウム鋼板®を外壁だけでなく屋根にも採用することで家の形状の自由度が上がります。都会的なデザインを求めているのなら直線的で無駄のないデザインで人気のシンプルモダンスタイル、もしくはまるでアート作品のようにこだわりぬいたオブジェ風の外観がおすすめです。外壁の一部に天然の木材やモルタルを使用することで自然な風合いも演出できます。
ただしすべてが直線的なシンプルモダンスタイルは、どこかで見たことがあるようなデザインになってしまいがちです。設計士や住宅会社と相談しつつ自分ならではのオリジナリティを追求してみてはいかがでしょうか。
落ち着いた雰囲気の住宅にしたいのならガルバリウム鋼板®を使った和モダンスタイルに挑戦してみましょう。外壁は木目調のガルバリウム鋼板®とダーク系のガルバリウム鋼板®を組み合わせたり焼杉とダーク系のガルバリウム鋼板®を組み合わせたりすることで高級感のあふれる和モダンな外観になります。瓦に似せたガルバリウム鋼板®の屋根材も使えば懐かしさと新しさが融合したデザインを実現可能です。
ダーク系の色彩で細いストライプ模様のガルバリウム鋼板®を全面に施しつつ玄関を木の格子が施された両引き戸や引き戸にするとスタイリッシュながら和の雰囲気を携えたデザインにもなります。
白のガルバリウム鋼板®を外壁全体、玄関周りの壁に木材をラップサイディング風に施すとナチュラルモダンでかわいらしい住宅のできあがりです。窓枠も白にこだわって清潔感のある外観に仕上げましょう。
耐久性に優れ色柄のバリエーションも豊富なガルバリウムを使って自分好みの住宅をつくり上げてみましょう。細かい点まで理想に合わせてつくり上げられるのが注文住宅の醍醐味でもあります。建材にもこだわって暮らしやすさが長く続く住宅づくりを目指してみてはいかがでしょうか。
>>【無料小冊子プレゼント】「本当にいい家」に住みたい人に知ってほしいこと
【オススメ記事】
・注文住宅を工法で比較!工法で変わるメリット
・はじめての注文住宅。家づくりの流れとスケジュールは?
・建売住宅?注文住宅?それぞれのメリット・デメリット
・注文住宅の家づくりは何から始めるべき?住宅完成までのスケジュール
・注文住宅の住宅ローンについて。相談から融資実行までの流れを知ろう