注文住宅の設備を選ぶときに、「便利そうだから」「最新の設備だから」と導入したものの、「実際にはあまり使わなかった」「使い心地が思っていたのと違った」と後悔する人も少なくないようです。あると便利な設備と本当に必要な設備の違いについて知り、後悔のない設備選びをしましょう。
「あると便利だろうと設置した設備をあまり使っていない」という失敗が起こるのは、その設備が本当は不要だったからではないでしょうか。人気のある食器洗い乾燥機も、取り付けたもののほとんど使用していない家庭があります。食器洗い乾燥機は、とても便利ですが大きな鍋が入らず結局手洗いしているということもあるでしょう。
反対に大型のものを導入したところ、「いつも洗い物が少なく水道代の節約のために使用しなくなった」ということもあります。ある家庭にとっては便利なものでも、自分の家庭には必要のない設備も少なくありません。「なんとなく便利そうだから」ではなく、「本当に必要な設備かどうか」についてよく考えてから設備を選びましょう。
住宅の設備を選ぶ際には、機能性よりもデザイン性を重視したくなる場面も出てきます。例えば、玄関ドアの左右が開く親子ドアは、豪華でデザイン性も高く人気です。しかし、結局片側しか使用せず「片開きドアでも問題がなかった」ということもあります。また、自然素材を多く使う家にあこがれて壁のすべてを珪藻土(けいそうど)にした失敗も一例です。
汚れが落ちにくいため、「水を使う場所や汚れやすい場所はビニールクロスを採用した方がよかった」という声もあります。デザインにこだわることも大切ですが、住宅の性能や手入れのしやすさも重視しましょう。
最後に、導入する設備を決める前にもう一度確認したい設備を一覧で紹介します。
玄関ドアの大きさ、断熱性や気密性についてはよく検討しましょう。さらに、ドアの素材を再度チェックしてみてください。木の玄関ドアは趣がありとてもおしゃれですが、直射日光が当たる場所、雨風が当たる場所の玄関に木製のドアを設置すると、劣化が早い場合もあります。
キッチンには、アイランド型や、カウンターキッチン、壁付け型、L型などさまざまなタイプがあります。さらに、メーカーも多くデザインも多様なことから、「選択肢が多すぎて選びにくい」というのがデメリットです。デザイン性だけでキッチンを選んでしまうと、使いにくいキッチンで後悔してしまうこともあります。
ショールームで実物をよく見て、自分の作業の流れと合うかをしっかりとチェックしましょう。キッチンの広さや収納量もよく考える必要があります。空間が狭いのに対面キッチンを選ぶと、通路が狭く、作業しづらくなります。収納量が確保できていないのにアイランド型にしたことで、吊戸棚を付けることができず、収納が不足してしまうこともあるでしょう。
吹き抜けと同様に、家の中を明るくしてくれる天窓は人気です。ところが、「夏の日差しによる紫外線が気になる」という声もあります。取り付ける際は、住宅会社とよく相談し直射日光が入らない位置にしましょう。
設備が自分のライフスタイルに合うかどうかは、カタログや設計図を見ただけでは分かりません。モデルハウスやショールームで、実際に触れてサイズなどを測ってみましょう。事前に実物に触れることで、考えていたものと違うと気づくことができます。また、住宅会社に自身の要望を伝え、よく相談することも大切です。
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