仕事に趣味に、子どもの勉強にと、さまざまな用途で利用できる、書斎などのワークスペースを注文住宅で作ってみませんか?独立した部屋として書斎を設けなくとも、住宅内の隙間を活用してワークスペースを作ることができます。外の景色を眺めながら、あるいは家族の存在を感じながら読書や作業のできる空間を作ってみましょう。
はじめに、空間の隙間を活用したワークスペースの作り方をご紹介します。
どうしても隙間ができてしまう階段下の空間を、小さな書斎にするのもおすすめです。階段をスケルトンタイプにすると、階段下でも照明や日光が入りやすくなり、明るいワークスペースが確保できます。広々とした書斎、とはいきませんが、階段や壁に囲まれている分、落ち着ける空間になるでしょう。
階段を上がってすぐ、2階の廊下部分を広々としたワークスペースにすることで、家族全員が気兼ねなく仕事や勉強を行える空間ができあがります。廊下の壁の一面を壁面収納にして大きな本棚にしたり、数人が一度に並んで作業できる横長の大きなテーブルをつくり付けたりしてみましょう。
リビングの一角にスペースを設けるのも一つの手です。リビングと続きになっていることで、家族が出入りしやすい環境になります。在宅で仕事をしている人には利用しやすいワークスペースになるでしょう。ただし、家族がリビングに集まる時間帯などは作業に集中できないことがあるかもしれません。
外が見える書斎にこだわりたい、という人は、景色が楽しめるワークスペースになるよう、設計を工夫してみましょう。
庭や海の景色が見える場所を書斎として、そこに大きな窓を取り付けます。天井から床までの開口部を設け、2つの壁に並ぶように窓を配置し、横に広く開口部を作るなど、開放的な空間づくりを意識してみましょう。日光の差し込む快適なワークスペースができあがります。
あまり開放的にすると落ち着かない、という人は、デスクに座った際の目線よりも少し上に小窓を設置しましょう。集中している時には景色が見えませんが、ホッと一息ついた時、顔を上げると小窓から外の景色を楽しむことができます。
最後に、作業中はしっかりと集中したいという人向けに、静かなワークスペースを作るポイントをご紹介します。
集中できるスペースでありながら、家族の様子もすぐうかがえるのが、リビングから続く半地下の書斎です。半地下に蔵のような収納スペースを作る場合には、その隅に書斎を作ってもいいでしょう。書斎のために大きな照明を付けることに抵抗のある人は、リビングからの明かりが入るような設計にすることをおすすめします。
寝室からつながるウォークインクローゼットの奥に、ワークスペースを設ける方法もあります。これであれば、家族が寝静まった後でも集中して作業を行えます。寝室だけでなく廊下にもドアを設置して、寝室を通らず書斎へ向かえるように動線を工夫するのもいいかもしれません。
天井と屋根の間に小屋裏やロフトを作り、ワークスペースを設置することもできます。秘密基地のような落ち着いた空間になりますし、リビングとの統一感を気にせず自分好みのインテリアも楽しめます。
書斎として一つの部屋を設けることができない場合でも、空間の使い方次第で満足のいくスペースが確保できます。家族構成や生活、仕事内容、作業内容によって快適な空間の条件が変わってきますので、動線や照明、コンセントの配置、冷暖房についても考えながら注文住宅を設計してもらいましょう。
特に、奥まった場所にワークスペースを設置する場合、空調設備選びも重要になります。住宅会社や家電店に相談し、真夏や真冬でも作業しやすい空間作りを意識してみてください。
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